2016年9月28日
多くの団塊の世代が数年前にリタイア、団塊ジュニア世代が40代の管理職に、そしてゆとり世代と言われた人たちが20代後半となり、当然の事ながら世代交代は時と共に進んでいます。みずほ総研から定期的に送付される経営情報から興味深い話題を見つけました。人材育成をコンピュータのレベルアップに例え、働く意識やモチベーションを高める機能はOSのバージョンアップに相当するそうです。このOSが古い人間は気合や根性、そして学歴(優秀さ、豊富な知識)を志向するに対して新しいOSを持った人間はコンピテンシー(成果につながるための工夫と行動)、エンゲージ(興味を持って仕事に集中する)を志向すべきと書かれています。余り馴染まないカタカナ英語の言い方が気になるところですね。確かに気合や根性で社員が育成できるとは思いませんが、コンピテンシーというと目新しく聞こえるものの、平たく言うと「成果につながるために何を考え行動するか」ということであれば、昔から企業である以上社員にこれを求めるのは当然のことであり、何を今さらと思わなくもありません。大切なのは、いかにそれを上手に意識付けて、若手社員を導くかということだろうと思います。そうなると今度は若手を指導する中堅、管理職、ベテラン社員の力量?ですねとなるわけです。一体誰から教育したら良いのか。社内教育問題はとても深いテーマです。でもやらなければ絶対に成果は表れないのも事実。やり続けることで、そういえば何か社内が変わったなあ、という具合に、ある日感じるのではないでしょうか。そしてやり続ける大きな意義はといえば....10年後には今の若手社員達が次世代を指導する立場になるからです。何だか禅問答みたいになってしまいました。