新興海陸運輸株式会社は輸入、輸出、通関業務、倉庫管理・輸送まで物流をトータルサポートする企業です。

当社は1949年（昭和24年）、現在の東京都江東区で、「はしけ（艀）」により化学肥料を運送する事業で創業いたしました。

一言で「はしけ」といってもご存知ない方が多いかもしれませんが、簡単に言えば引き船というタグボートに引いてもらい航行する船舶のことです。この「はしけ」の事業からスタートした後、時代の変化を見据えながら、一般港湾運送事業、倉庫業、通関業などへと事業分野を拡大し総合物流企業へと成長して参りました。そして今日に至るまで、時代や環境の大きなうねりの中で、当社の発展に体を張ってご尽力いただいた先達の方々、お取引先やご支援いただいた関係先の方々、そして当社役職員を温かく見守って下さった家族の皆様方に心より敬意を表し、感謝申し上げたいと思います。

皆様のお蔭をもちまして、当社は本年2019年4月1日に創業70周年を迎えることができました。

当社は長年にわたり食品、食糧等の輸出入全般に関するサービス提供をして参りました。それは輸出入通関、輸配送、営業倉庫での保管荷役、流通加工など一貫したもので、そのサービスの質の高さに多くのお取引先から大変高い評価をいただいております。それは例えば輸出入に関する通関手続き等にとどまらず、食品の安全衛生に関わる専門的知見であったり、温度や湿度などにデリケートな商品の倉庫での取り扱い、保管、そして確実な輸配送にいたるまで、当社が長年かけて築き上げてきたノウハウの全てが合体して質の高いサービスの提供へとつながっております。

そして当社には時代やお客様のニーズの変化に伴い、更にその質を高めようとする社内の風土、伝統が根付いています。

当社には提供するサービスの質の高さを維持・向上させるために、ISAQ2010という当社独自のマネジメントシステムが存在します。2009年に東京税関よりAEO制度の認証（通関・保税倉庫）受けたことで、従来より保有していたISO9001を返上し、ISOで培ったノウハウとAEOシステムと統合し、2010年にISAQ2010が誕生いたしました。このマネジメントシステムが力強く稼働し続けることで、当社の提供するサービスレベルを常に確認し、是正向上させる機能を担っております。

また当社の業容拡大の一環として2017年6月に食品総合商社「株式会社フィールド」をM&Aにより経営統合いたしました。(株)フィールドは2006年創業で、主に生鮮・冷凍野菜、ニンニク類を海外より輸入し日本国内全土に販売している商社で、提供するサービスの品質レベルは各関係取引先より高い評価をいただいております。既に通関等物流面で当社との経営統合によるシナジー効果を出しておりますが、今後は両社の特徴を活かしひとつの企業グループとして更なる発展に努めて参ります。

これから国際社会においてもTPP11、EUとの経済連携協定や日米貿易協定発効にみられるような、自由貿易化の流れが日本の貿易量の増加を後押しすると期待しておりますが、いかなる状況においても、当社は「元気のある総合物流企業」として質の高い物流サービスを提供して参ります。